外苑前駅徒歩5分 無垢床とこだわりのヴィンテージアイテムが揃った自然光ハウススタジオ「saut studio」
ホワイトパンダに掲載されているレンタル撮影スタジオ「saut studio」のオーナー ニイサワさんにインタビューをしてきました。レンタル撮影スタジオ運営をはじめたきっかけやスタジオのこだわりなどをお聞きしましたので、ぜひご覧ください。
── スタジオ運営を始められたきっかけや開業秘話などがあれば教えてください。
スタジオを開業しようと決めてからは、自分自身のスタジオ利用経験の中でも抱いていた「一軒家スタジオの雰囲気で撮影がしたいけど、都内では値段が張るし、すべての部屋を使えずにもったいない」といった需要に応えるため、ナチュラルな雰囲気の一部屋に家具を組み合わせることで多くのシーンが撮れるスペース作りをはじめました。
さまざまなシーンが撮れるハウススタジオのストーリー性と、シンプルなワンルームスタジオのコストパフォーマンス、このふたつの良さを合わせた空間を目指しました。
コスパの良さは、最も重視しています。
開業にあたっては、当初の希望条件を満たす物件になかなか巡り合えず苦労しました。
理想を満たすような物件では、価格設定に限界がありました。
作りたいのは、”全てが揃ったスタジオ”ではなく、”シンプルさの中にクリエイティブな工夫を加えることで価値を創出する場”であるということをコンセプトとして、自然光が入りやすい窓向きや都心の立地など、お客様目線で絶対に外せない条件で絞りこんで物件を探していきました。
特に、立地については、撮影クルー全員がアクセスしやすい都心エリアを選びました。
当初予算比では費用増となりましたが、利用料は据え置き、お客様の利便性を第一に考えました。お客様からご好評を頂くたびに、この場所に決めて良かったと思います。
── スタジオの特徴やこだわりを教えてください。
お客様の撮りたいシーンが作りやすいよう、家具や小物の量は最小限にしつつも、殺風景にならないようバランスを意識しました。スタジオは、引き算の考えで空間を用意しておりますので、そこにお客様の作りたい世界観をプラスしていただくイメージです。
床や家具は、リアリティを求めて無垢材やアンティークをご用意しています。
特に、床のヘリンボーン貼りは、一枚一枚、職人の手作業によるものです。職人の方も、出来栄えに満足されていました。
自分自身、インテリアが好きなので、一点一点の家具選びは、とても楽しい作業でした。
その中でも自分の好みにより過ぎず、椅子ひとつをとっても、様々なシーンを思い浮かべて多くの方が使いやすようなものを選定しました。
限られたスペースの中でたくさんのシーンを生み出せるように、家具は正面だけでなく、どの角度から見ても可愛いもの、例えば、椅子であれば反転させて背もたれ側も可愛いものなどにこだわって探しました。
このようなこだわりの積み重ねで開業費用はかさみましたが、南向きの窓から自然光が降り注ぐと、木の温もりと相まって雰囲気がグッと高まるので、お客様からもご好評をいただいております。
立地のこだわりもそうでしたが、細部にまでこだわって良かったと思います。
── どういったお客様がご利用されることが多いですか？
法人の方の利用では、商材･雑誌･インタビューシーンなどでご利用いただいています。最近ではYouTube用の撮影でも使っていただいています。
カメラが趣味の方向けには、個人プランもご用意しておりますので、ポートレイトや作品撮りでお越しいただく方もいらっしゃいます。
ヘリンボーンのナチュラルな雰囲気を活かして、ウェディングフォトやマタニティーフォトなどにもご利用いただいています。
── スタジオを運営するなかで、嬉しかったことや困ったことなどの印象的なお話があれば、教えてください。
「思い通りの撮影ができました」とご報告をいただいた時はとても嬉しく思うのと同時に安心します。
撮影データや完成した冊子等を後日お送りいただいた際には、見慣れたはずのスタジオが、お客様の作品の一部としてさまざまな世界観で映っているのを見ることもでき、嬉しく感じます。
なかには、アトリエのように毎月、定期利用してくださるお客様もいらっしゃいます。
そのような場所を提供でき、報われます。
── 細部までこだわられた甲斐がありますね。
立地や内装などへのこだわりが多い一方、運用面においては、実際にご利用いただいたお客様の声を反映することも多いです。
ご予約のお客様とは、入退室時などの限られた時間でのコミュニケーションとなりますが、ふとしたことから、スタジオへのニーズや改善点を教えていただけることもあります。それらを反映させた結果、他のお客様からもお褒めの言葉をいただけたこともありました。
お客様は、顧客であると同時に、同じ作品を共に作り上げた仲間のように、勝手ながら感じております。価値観を共有できる瞬間も大きな喜びの一つです。
自分自身が愛読していた雑誌にご利用いただいたこともあり、感動しました。
── 最後に、ホワイトパンダのユーザーのかたにむけて、メッセージをお願いします。
ナチュラルなテイストをベースに、アトリエのような空間を目指しています。
スタジオは、撮影作業のベースのようなものです。このベースを使っていただいて、制作する方々がさまざまなイメージの作品に仕上げてくださる。スタジオスペースの提供を通して、お客様のクリエイティブのお手伝いができればと思っております。
