これだけは知っておこう!レンタル撮影スタジオ、2つの種類と4つの設備
写真の撮影に特化したレンタル撮影スタジオ。効率的な撮影ができたり、様々な世界観を表現できる、写真を必要とする人にとっての味方です。
レンタル撮影スタジオは、写真を撮ることに特化した空間。そのため、利用にあたって知っておくべき基本的な情報が存在します。
今回の記事では、レンタル撮影スタジオとはどんなものなのか、その基本についてご紹介していこうと思います。
レンタル撮影スタジオとは
レンタル撮影スタジオとは、冒頭でもご紹介した通り、写真の撮影に特化したスタジオです。人物撮影や商品撮影など、写真撮影であれば基本的にどんなものでも対応しています。
広さは、小さいスタジオだと数坪程度、広いスタジオだと自動車の撮影も可能なほど広い、数百坪のものまであります。
レンタル撮影スタジオには、主に白ホリゾントスタジオとハウススタジオの2種類が存在します。
白ホリゾントスタジオ
白ホリゾントスタジオ(通称:白ホリ)は、多くの場合、完全に遮光されたスタジオです。そのため、照明機材を使用して明かりを作り、撮影を行います。
ホリゾントスタジオでは、床と壁の境界部分の角に影がささないように、断面が半径1〜2m程度の四分円状となっていることがほとんどです。1面がこのような造りになっているスタジオのこと1面Rホリゾントスタジオと呼び、正面以外の左右も含めた3面Rホリゾントスタジオなども存在します。
ハウススタジオ
ハウススタジオは、特定の条件に特化した建物や家具を備えているスタジオです。和風の住宅、洋館、しっかりとしたキッチンがある、庭やデッキがあり自然光が使える、など様々なシチュエーションのスタジオが存在します。
資材を手配してセットを組むとなると時間もお金もかかってしまいますが、条件にあったハウススタジオを利用すれば、そのコストを抑えることができます。
レンタル撮影スタジオの設備
ここでは、主に白ホリゾントスタジオの設備についてご紹介していこうと思います。
照明機材
外光を遮断しているホリゾントスタジオでは、明かりを作るために、照明機材を準備しているところがほとんどです。
照明機材は、写真撮影専用のエレクトロニックフラッシュ(撮影の瞬間に強い光を発光する機材)と動画撮影などにも使用できる常点灯機材の2種類に分けられます。
照明機材は大きくて運ぶのが大変な上に、高価なものなので、一般的にはスタジオで用意してくれます。
照明機材の利用料は、スタジオレンタル料に含まれている場合とそうではない場合があるので、スタジオをレンタルする際には注意しましょう。
給電設備
スタジオで使用する照明機材は、大きな電力を必要とするため、専用の給電設備が備えられています。ですので、多くのスタジオではホームページなどで電気容量を紹介しています。
スタジオの想定を超える電圧を必要とする照明機材もありますので、外部から照明機材を持ち込む際にはスタジオの電気容量に注意しなければなりません。
バックペーパー・布バック
ホリゾントスタジオの多くが壁が白い「白ホリ」であるので、白以外の背景の撮影を行いたい場合にはバックペーパーや布バックを使用します。これらはスタジオの方で数種類用意されていることがあります。
スタジオのバックペーパーを使用する場合には、レンタルなのか買い切りなのかで料金が変わってきます。自分で持ち込んで利用することも可能です。
ホリゾント
ホリゾントとは、ドイツ語で水平を表す「Horizont」が言葉の由来です。ホリゾントスタジオとは、外光を遮断し、床と壁面のつなぎ目が緩やかな曲線でつながっているスタジオを指します。
ホリゾントの部分は非常に汚れや傷がつきやすいです。足元の写らない場合であれば、シートやトレーシングペーパーを敷いて撮影を行います。
真っ白なホリゾントで撮影を行いたい場合には塗料を塗る「ホリ塗り」という作業をスタジオに依頼します。依頼した場合には別途費用が必要です。
その他
掃除用のエアスプレー類やほうきなどを置いているスタジオもあります。
また機材トラブルに対応するために、基本的な撮影機材を備えているスタジオも存在します。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 撮影を行ったことのない方は、初めて聞く単語や知らない情報もあったかと思います。レンタル撮影スタジオを活用するためには、今回ご紹介した情報を知っていることが重要です。
記事で説明させていただいた内容を頭に入れて、撮影が必要な時にはぜひレンタル撮影スタジオを利用してみてください。