撮影スタジオを設計するときに考えるべき導線設計

どんなスペースでも働く人や利用するユーザーが効率よく動くことができる設計というのは欠かすことができません。導線設計に失敗すると、とにかく無駄な動きの連続になってしまいます。

この記事では、撮影スタジオを設計するにあたって、注意しておいたほうがよいことを「導線」という観点から解説していきます。

撮影スタジオにおけるゾーニング

撮影スタジオには、撮影スペースは以外にもいくつかのゾーニングにレイアウトは分割されています。まずは、どんなゾーニングがあるのかをひとつずつみていきます。

エントランス

名前のとおりですが、入り口付近のスペースです。土足厳禁のスタジオでは、ここでスリッパに履き替えたりもします。

ウェイティングスペース

アパレルの撮影などであれば、1日で何度も着替えを繰り返しながら撮影するケースが多く、ウェイティングスペースでは、これから着用する服などを準備しておいたらいします。

メイクスペース

モデルがヘアメイクをおこなうスペースです。置き鏡のほかヘアメイクさんの道具類を広げたりするようなスペースです。

フィッティングスペース

モデルが着替えをおこなうスペースです。大きな全身鏡は必須アイテムです。

スタジオスペース

撮影スタジオのメインスペースです。照明機材や三脚などを片付けるスペースと一体型になっていることもあれば、機材収納スペースが別に設けられているようのスタジオもあります。

事務スペース

撮影スタッフがディレクションをおこなったり休憩したりするようなスペースです。

その他

キッチンスペースやトイレなどのほか、スタジオ毎に特色あるスペースがあります。

基本的な導線の考え方

弊社でも定期的におこなうアパレル企業の撮影を具体的なケースとして解説していきます。

撮影中の反復行動を効率化できる導線

アパレル撮影の場合には、とにかく1回の撮影で何着もの着替えをおこない、たくさんの写真を撮ることが要求されます。そうしたときに重要になるのが、反復する行動パターンをいかに効率的にできるかということになります。

  1. ヘアメイク
  2. フィッティング
  3. 撮影
  4. フィッティング
  5. 撮影
  6. メイクチェンジ
  7. フィッティング
  8. 撮影
  9. フィッティング
  10. 撮影

上記のようなパターンが一般的なアパレル撮影における流れになります。このような流れの反復をおこなうときに、スタジオスペースを挟むように、メイクスペースとフィッティングスペースが設置されているようなスタジオは、とにかく使いづらいはずです。

理想のレイアウトは、メイクスペースとフィッティングスペースが隣同士というのが効率的な導線になるはずなのです。

トイレはどこからでもアクセスしやすい場所が理想

トイレの場所も以外に重要です。一見、トイレは事務スペースの奥が理想かと思いがちですが、例えば、カメラマンなんかは、モデルがフィッティングスペースでの着替え中などの短い時間をつかってお手洗いを済ませてしまうことが多いのです。

そうなるとわざわざ事務スペースに入らないとお手洗いにいけないというのは、導線的にベストではありません。

しかし、だからといってスタジオスペースにトイレが隣接していても、スタッフがお手洗いをしたいときに、撮影している近くを横切ったりというのも気を遣ってしまいますから、よく考えてレイアウトをしなければなりません。

まとめ

同じようなパターンの動きを反復することが多い撮影現場では、スタジオの導線設計というのは、利用者の顧客満足にも大きく影響します。

だからこそ、設計時には、カメラマン・ヘアメイク・モデル・スタッフなど、関係者それぞれになりきって、イメージをふくらませることが重要です。

この記事を書いたひと

児島大
児島大

株式会社296 代表取締役。Webサイト制作や動画制作などの会社しています。実は元パティシェという異色の経歴。

撮影スタジオを設計するときに考えるべき導線設計