撮影スタジオの開業方法「物件探し編」

物件探しがはじまると、いよいよあなたの撮影スタジオが現実に感じられるようになっていきます。ワクワクやドキドキの気持ちをたっぷりと楽しみながらも、物件選びは慎重に冷静な判断でおこないましょう。

物件選びの基本的な考え方

コンセプトにあわせて探すコンセプト優先タイプ

コンセプトをまず固めてから、そのコンセプトにあった物件を探すケースが多いと思います。
そのほうが、自分のやりたい撮影スタジオを再現しやすいのはもちろんのこと、事前にターゲット層の分析などのマーケティング活動ができるからです。

しかし、この方法のデメリットは物件探し自体が難航することです。
想定している賃料・面積・間取り・階数などのあらゆる条件に合致した物件がタイミングよく空いているということが少ないからです。

運良くすぐに物件が見つかるケースもあれば、数ヶ月から1年程度のあいだ物件が見つからないこともあります。

物件にあわせてコンセプトを決める物件優先タイプ

一方で、コンセプトは物件にあわせて決めるというケースもあります。
このタイプは「どうしてもこの地域で開業したい」といったような立地にこだわる場合に多いです。

このケースの場合、賃料さえ予算内であれば、ほとんどの空き物件を候補として物件探しができます。
広さが極端に狭ければ、通販のブツ撮り専用スタジオにすることもできるかも知れませんし、スケルトンの物件であればハウススタジオよりもホリゾントスタジオのほうがいいかも知れません。

注意しなければいけない点は、いい物件がみつかっても何日ものあいだキープしておくというのは難しいということです。いい物件は他の人も興味をもっているケースが多いので、早めに決断して物件の契約をする必要があります。

そうすると、コンセプト設計やターゲット設定などのマーケティングにかける時間がおのずと少なくなってしまいますので、開業後に思ったようにいかないということが増えてしまいます。

物件の探し方

マーケティングをしよう

物件探しをはじめる前に、おおまかな予算と立地は決めておきましょう。
おおまかな予算と立地が決まれば、その立地の相場を掴むためにまずはインターネットで下調べをしましょう。

実際に希望立地の周辺を訪ねてみて、街並みを確かめたり、住んでいる人、働いている人、遊びに来ている人などを観察したりしましょう。
もし、自分がよく知った立地であったとしても、開業のための物件探しというメガネを掛けて観察することで、自分が知らない一面が見えてくることもあります。

さらに、周辺の競合店を調査したり、役所や商工会議所で世代別の人口や所得などを調べておくこともおすすめします。

不動産屋に相談しよう

そして、空き物件を調べるには、実際に不動産屋を訪ねてみましょう。
インターネットで探してから訪問してもいいですし、飛び込みで訪問してみるのもいいでしょう。
その際に条件にあうような物件がなかったとしても、何度か通っているうちに新規の空き物件がでることもあります。
不動産屋によっては、あなたにあった物件の空き情報がでると、インターネットなどに掲載される前に連絡をくれることもよくあります。

こだわりの条件が多いような場合には優先順位を挙げて伝えてみたり、イメージ写真を用意して伝えてみたりすると、より確度があがります。

内覧しよう

内覧をすることで、間取り図からは得ることが難しいような情報を得ることができます。
希望の条件に近い物件がでてきたら、できるだけ積極的に内覧するようにしましょう。

複数の物件を内覧することで、あなたの頭の中で描いているスタジオイメージの解像度がより高くなっていきます。
解像度が高ければ高いほど、設計や施工業者と打ち合わせをするときなどに、きっと役立つでしょう。

この記事を書いたひと

児島大
児島大

株式会社296 代表取締役。Webサイト制作や動画制作などの会社しています。実は元パティシェという異色の経歴。

撮影スタジオの開業方法「物件探し編」