コンセントの画像

この機材使える?知っておきたい撮影スタジオの電気の話

撮影スタジオを利用する際、大抵の場合は、ストロボなどの照明機材を使用して撮影するかと思います。

照明機材を使用する際には、スタジオの電気容量に注意しなければなりません。容量以上の電力を消費する機材を使用すると、ブレーカーが落ちてしまったり、機材の故障や火災の原因となります。

今回は、使用したい機材が使えるかチェックするために必要な、スタジオの電気についてのお話をしていきます。

電気容量とは

電気容量とは、一度に消費できる電力の大きさのことです。すべての電気契約において、この大きさが定められています。

ですので、撮影スタジオでも、使用できる電気容量がそれぞれ決まっています。

使用したい機材がある場合には、その機材の消費電力が、スタジオの電気容量より小さくなければなりません。特に、機材を持ち込んで撮影する場合には注意を払いましょう。

電気容量に関しては、スタジオのホームページなどで確認することができます。表記方法は、いくつかのパターンがあります。

  • V(ボルト):A(アンペア)
  • V(ボルト):VA(ボルトアンペア)
  • V(ボルト):W(ワット)

日本の場合、電圧(V)の大きさは基本的には100Vです。電圧について表記されていない場合には、100Vだと考えて良いでしょう。

VA(ボルトアンペア)とW(ワット)が同じであると考えている方もいらっしゃるかもしれません。どちらも一般的には、V(電圧)×A(電流)で計算できるとされていますが、厳密には異なります。きちんと確認したい方は、以下の記事でご確認ください。

100Vと200Vの違い

撮影スタジオでは、200Vの電圧が用意されていることがあります。照明機材の中には、200Vでしか使用できないものも存在するためです。

100Vと200Vでは、なにが違うのでしょうか?

V(ボルト)とは電圧ですので、200Vは100Vの2倍の電圧であることになります。電圧が大きいと、電力を供給する際に必要な電流を小さくすることが可能です。以下の式をご覧ください。

W (消費電力)=V (電圧)×A (電流)

消費電力は、電圧と電流を掛け合わせた大きさになります。例えば、消費電力3,000Wのストロボがあったとします。これを動かすのに必要な電流の大きさは、100Vと200Vで以下のようになります。

3,000W÷100V=30A

3,000W÷200V=15A

200Vでは、100Vの半分の電流で済むことになります。電流が半分で済むということは、半分の時間で必要電力を届けられることになります。ストロボの場合は、チャージ時間が短くなります。

確認すべき注意点

先にも触れたように、スタジオで照明機材を使用する場合には、

スタジオの電気容量>照明機材の消費電力

となっているかに注意しましょう。

ストロボなどの照明機材は、使用できる電圧と最大消費電力が明記されています。この大きさが、スタジオの電気容量より小さくなっている場合は、機材を使用できます。複数の照明を利用する場合は、それらの合計がスタジオの電気容量より小さくなければなりません。

照明機材以外にも、大型扇風機などを撮影で使用する場合には、それらによる電力消費量も考慮しましょう。

また、実際にスタジオで照明機材を利用する際には、コンセントごとに割り当てられている電圧を把握しておく必要があります。

200V用の照明機材を100Vのコンセントで使用してしまうと、故障や火災の危険性が生じるためです。注意しましょう。

不安な場合は、スタジオスタッフに確認をとると良いでしょう。

まとめ

スタジオで照明機材を利用する際には、消費電力や電圧に関してきちんと注意を払うことが必要です。誤った使い方は、事故や火災の原因となってしまいます。

しっかりと電気について把握した上で、機材を使用しての撮影を行いましょう。

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